2013年01月06日

わたしのアセンション・2012を振り返る


あけましておめでとさん。

2012年はまーなんだかんだで充実した1年でした。Twitterにも書きましたがまー振り返ってみると、311には岡山で「いち@311」やりましたね。シューマン共鳴波を使ったバイノーラルビートによるオリジナル楽曲、それを3台のアンビエントサウンドカー(!)に分解して詩人、魔女、活動家がポエトリーリーティングをするサイレントパレード、献花式典にアフターパーティ、デュッセルドルフとシドニーで関連イベントと、なんとまぁアセンション趣味炸裂の大イベントだった訳ですが、別段社会にインパクトは与えてないようですね。HAHAHA.
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詳細リンク:「いち@311」公式ページ
オリジナル楽曲「Inori Eclipse 311」はこちら


4月には新訳「ほうのしょ」朗読会がありました。詳しくはこれとかこれとかご覧いただくとして、こちらにノイズとかミスとかを少し直して整えたMP3置いてますんで、お好きな向きはぜひダウンロードして普段聴きやリミックスなどしてみてくださいね。クリエイティブコモンズですからリミックスとか大歓迎。

詳細リンク:新訳・ほうのしょ


5月は現代美術作家・松岡友さんの個展「覚醒したまま夢をみる」(at 高円寺AMP Cafe)の催しとして、魔女っこるみたんこと谷崎榴美氏と一緒に公開儀式「ケルベロス召喚儀式 INVOKATIONOVKLVLTH」やりました。この儀式で何が行われたかは参加者の皆さん含め箝口令が敷いてあったんですけど、もうアセンションしたんで解禁でいいでしょうw

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松岡友個展「覚醒したまま夢をみる」現代魔術ワークショップ・ケルベロス召喚儀式

最初はオーディエンスの皆さんに現代魔術のあらましと理論の概説、それから実際に願望を魔術的な図形にデザインしてみるワークショップをして、そこでつくった皆さんのシジルを裸の僕の体に蛍光塗料で松岡友が全部描いたんですね。門番が扉を閉めて、独特のBunishing、銃によるBuptismで3人の司祭者の準備を整えた後は、真っ暗闇にストロボフラッシュと爆音ハーシュノイズ(ちなみにこれでした)のなか、谷崎の召喚文朗唱でおれがトランス状態に入り、冥府の番犬ケルベロスを召喚Invokeしました。この後はまー来てくれた人だけの秘密としておきますが、極めてエロティックな「シジルの活性化 Activation」が行われました。来てくれた人らそらびっくりしはったでしょうが、そのびっくり、「なんやこれ!」と一緒に、願望のシジルは潜在意識=冥府に焼き付けられたことでしょう。その後、願望達成の具合はいかがですか?

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ばびーん。めっちゃやる気やん。この後、驚愕のChaos Magic儀式が!

これで学んだのは至近距離でのストロボフラッシュはほんとに危ない、ということでした。あっというまにグルグルの魔術的トランス状態に入れますが、てんかんになる可能性があるので絶対まねしないでね。あとこの時の式次第は、2013年3月に東京リチュアルから刊行予定の電子書籍「禁式 - 現代魔術儀式・式次第集」に収録・公開される予定ですのでまーそういうのお好きなかたはお楽しみに。

詳細リンク:「覚醒したまま夢をみる」展示詳細


6月には「タロットワークブック あなたの運命を変える12の方法」(メアリー・グリーア著/鏡リュウジ監訳/現代タロット研究会訳/朝日新聞出版)が出ましたね。現タ研として装丁含め全面的にガンバった1冊ですが、3,000円もする割には結構まぁまぁいい感じにいってるようです。詳しくはamazonレビューとかをご参照いただくとして、この本の出版は、ここ数年このブログで書いてきたことややってきたことの一区切りみたいな感覚がありますね。

曰く、現代日本で最もラディカルなリーサルウェポンは想像力である。想像力は知らず内に奪われ、抑圧される。知らず内に奪われ、抑圧された想像力は、知らず内に奪回するべきである。一組のタロットデッキとの対話は、それを体感せしめ、実現せしめる。

故に、この方向でのタロット活用法を懇切丁寧に開示する優れた入門書を、もっとも「らしくない」インパクトで、書店の「占い/冠婚葬祭」あるいは「精神世界」コーナーに投入することが、クリエイティブディレクションの指針となる。とまぁそんなこと考えて装丁とかコピーライティングとかあれこれ頑張ったんですが、翻訳者として、オカルティストとして、クリエイティブディレクターとして、という3つの人格と脳の回路をフルに回して取り組んだ、自分にとっても記念碑的1冊です。さて仕上がりの程はいかがでしょうかね?



詳細リンク:
【タロットワークブック講座】タロットプロフィール&イヤーカードグラフを作成してみる
「タロットワークブック」について

同じ6月にはHIKARI CLINICの遠迫先生、漫画家長尾謙一郎さんと一緒にDommuneにも出させてもらいましたね。なんか上滑りしてたような気もしますが、まーそれなりに雰囲気ある話ができたんじゃないでしょうか。この時の記念につくった「陰謀年表」ここに置いときますね。



さて8月は「龍宮学校」で授業二コマやらせてもらいました。「時間憲法」と「実践明晰夢」ですね。これは楽しかったなー。島自体が夢の中みたいな場所で、「龍宮学校」自体がひとつのARG(拡張現実ゲーム、詳しくはたとえばこことか)の舞台で、現代美術家チームが制作する体験型作品でもある。個人的な2012ブライテストアワードはダントツで「龍宮学校」です。この人ら界隈の動向はチェックしておいたほうがいいですよ。

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「ひだりてをみておもいだす。わたしがゆめをみていることを」実践明晰夢講座より

詳細リンク:
ARG情報局「龍宮学校レポート」
時間憲法 Constitution of Time


そんで9月には「宇都宮石蔵秘宝祭」という美術イベントで「オペレッタ 化学の結婚 -薔薇と虹-」やって、10月ハロウィーンの夜に再録。

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これはオーソドックスな西洋儀式魔術の基本要素全部入り!みたいなやつで、西洋儀式魔術という趣味の入り口、入門編として使えるエチュード(練習曲)みたいな、それでいてキラキラしててカッコいいやつ!てのを創ってみたかったんです。あとこれはチームワークが最高でしたね。おれと谷崎さんが喧々囂々いいながら構成して、式文かいて、美術作家松岡友さんがキーになる稲荷面とかアート面を担当してくれて、全方位で最高クオリティを追求したBed Room Magicの記録、教材映像が完成しました。実弟おさむくんや、お腹痛いのに駆けつけてくれたSugarくんにも支えられてます。ほんまありがとう。

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会場ポスター

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バンギ=松岡タロットデッキ0番「愚者」

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松岡友制作:稲荷面

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「オペレッタ 化学の結婚」アルター

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「オペレッタ 化学の結婚」 High Priestess

詳細リンク:「オペレッタ 化学の結婚 -薔薇と虹-」全編ムービー


そんで12月には現タ研の2冊目「タロット バイブル 78枚の真の意味」(レイチェル・ポラック著/鏡リュウジ監訳/現代タロット研究会訳/朝日新聞出版)が出ました。これはほんとにいい本で、おかげさまで売れ行きも好調の様子。実際に手を動かす「タロットワークブック」とは対照的に、この本はなんていうか、ちょっと旅行にいく時に特急電車の中とかホテルで寝っころがって、少しづつ、いつまでも読んで欲しい本ですね。この本のプロモの一環で、1月24日発売の「HONKOWA」で、鏡さんと一緒に流水りんこ先生の「オカルト万華鏡 」に登場しますんで、そちらも楽しみです。キラーンて描いてくれてると思いますよキラーンて。



年末は現タ研主催「タロットビュッフェ」やりました。これも画期的なイベントでしたねー面白かった。制作をほぼ一手に仕切ってくれた谷崎榴美さんの流石の手腕で、めっちゃ豪華なメンバーで占い放題解放自治区を勃発させることができました。「ハピズム」にレビュー記事載ってますんでご参考に。これやってる方も妙な興奮がありまして、是非またやりたいなーと思っています。トークで参加してくれた堀江宗正さん、お忍びで遊びにきてくれた鏡さんも、おおきに。
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おおきに!

詳細リンク:
神田タロットビュッフェ・公式ページ
ハピズム「4500円で占い放題!タロットビュッフェにいってみた」



はてさてそんなわけで振り返ってみると、めっちゃ充実してるじゃないですか2012年。かつておれがこれほどまでに勢力的にアウトプットし続けたことってないですね。でもまー本来、これくらいやってなかったらあかんかったのかも知れません。もう微睡んでいられるようなご時世でもありませんからね。というわけで2013年早々、さっそくですが新しいプロジェクトもいくつか進めています。さっきからちらほらでてる「東京リチュアル」もその一つですが、これについてはまた改めて、2013年の展望と抱負とあわせて書きましょう。もう長くなったのでね。

ではみなさん、今年もなにかとおもしろく!

参考リンク:
東京リチュアル
占いと魔法と冠婚葬祭プロデュース。スカイプ鑑定もきまぐれオンライン中! Twitter

現代タロット研究会
翻訳出版、ワークショップもきまぐれ開催中!Twitter

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posted by bangi at 22:39| Comment(0) | 詩と芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする