午後になっても焦点はあわず、仕事にならない。さすがにやや焦り、妻を介して知人の鍼灸治療院に駆け込む。先生曰く、長い時間にかけて堆積した疲労により体が悲鳴をあげているが、並の体力の人であればもっと早い段階で症状がでていただろうとのこと。うかつに強靭なために倒れることもできずに酷使される我が身体は、壊れる方もエキセントリックな様相を示す。今回は視覚神経系だが、その兆候は記憶や時間感覚を司る脳の一部に、既に常に感じている。ニーチェは「神は死んだ」と叫び耳を削ぎ落とし発狂したが、おれは「時間は錯覚だ」と叫んでどこを削ぎ落とすべきだろうか。思いつかないうちは大丈夫なのだろう。
さておきなんかすごい鍼を打ってもらうと、即座に超元気。はじめて体験するというのもあってか、その夜再び徹夜、さらに翌晩はビールで乾杯。眠くない&確かに睡眠が心地よく深まったようだ。鍼の先生に「人間的な健康というより、進化とか機能拡張に向かう鍼ってあるんですか」と問うと、あるけど秘密とのこと。ほんとかなー。時間を遅くしたり速くしたりする鍼は想像できるが、、、健康法ってそういうものだといえるしね。
個人的にはやはり映像記憶野に作用する鍼に興味がある。デジャブを誘発する鍼とか。
あとコンピュータ制御で、人力では不可能なほどに緻密・複雑に構成された鍼刺激シーケンスを走らせるとか。とりあえず経穴を記述するProtocolとMIDIインターフェイスをオープンソースで開発しておけば、QTやMax MSPやFlashでEvolution Engineをつくれるのでは。オウムの連中などは割とそういう発想だったのだろうと推測するが、おそらくたいした成果はだせてないだろう理由もまたおれには想像できる。
Void氏夫妻とホテルで談話。
1000人以上の精神科医が一同したホテルのバイブレーションはなかなか味わえないもの。
東京タワーを正面に見据えるホテルは33階建。その夜、あちこちの部屋でタロットやシャーマニズムやアセンションについて、独特の視点と作法で語られまくっただろう。おそらく。
翌日はLon Milo Duquette氏のレクチャー。
ご本家OTOの高位階者によるエノク語のCallの響きは柔らかく弾むようで、エスペラントにも似た幼児ことばのような愛らしさがある。おれがみたVisionは、紫色の夕暮れの空、時計塔とそこに腰掛ける痩せた悪魔。エノク魔術で使用されるWatchtowerと呼ばれる方陣からの連想におれの日本語OSが挿入した誤変換が伴い、Watch tower=時計台として映像化したのだろう。魔術的Visionとは、光学系を介さない映像処理、もっといえばその根底にある世界認識、いとうせいこうならCentral Dogmaと呼ぶところのなにかに対する情報処理であり、実際のところそれが映像化されるのは我々の「想起」という処理、OUTPUT側のタスクにおいてであろう。日本語でわんわん、英語でVowwowと鳴く犬はエノク語では何と鳴くか。そのあたりを個人的なEnochian Questのテーマとしたい。
知人が出産。男の子だと思っていたら玉のような女の子。だいたいおれは、2択問題を常に間違う。あてられてたまるか、という世界の意地を感じる。
あれはなに、どこなのかはわからないが、おれの勘ではCoronzonはそこにいる。
君ってコンピュターっぽいよね(壊れ方も)
前からたまにそう思ってたけど。
でも今回のエラーは原因不明じゃないから!