教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書 NET TRAVELLERS200X ばるぼら (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798106577/qid%3D1138611441/250-7838324-2309009
書評
http://kotonoha.main.jp/2005/05/07web-history.html
この手の書籍では珍しく版を重ねている話題の書らしいが、「あの季節」のKAUNTAR ONLINEが記載されている。
年表にも「96年7月04日 KAUNTAR ONLINE開設」笑ったのが「96年11月08日 Firstclassを使ったKAUNTAR ONLINEの定例会、KAUNTAR FCスタート」などとあって、自分でもそうだったのか!という必要以上に克明なデータが記録されている。おそらくクーロン黒沢氏の「大人のハッカー読本」からの転載だろうが、当時のDIYのスクリーンショットまで!驚愕だ。話題がDUIPに偏っているのが不満だが(ネット乞食はどうした!)まー振り返るにその他の諸々はそんなものなのだろう。あと、Vladimir氏のWarezBBSがDIYの後追いってのは間違いですよ。日付としてはDIYが先だったけど、当時のWarezとソーシャルハックについての言説ではVlad氏がダントツのオピニオンリーダーだったのだ。僕らプライベートチャットで、そんなことばっかり話しては、「うっひょVladさんカッケー」と憧れていたのだ。Vlad氏がおれのサーバにアクセスしてくれた時には舞い上がったものだ。
サイバースペースでは時間も空間も溶けさる、ということを強烈に体感してしまった。
そしてあの季節の熱がまざまざと身体感覚としてフラッシュバック。ばるぼらさん、どこの誰だか知らないけどほんとサンキュー。
この本を読むと、当時ネットは狭かった、ということがまざまざと感じられる。言及されているサイトの、まぁ当時自分がコミットしていた領域において、だが、ほとんどのサイトについてうろ覚えの記憶がある。
パワートダイのK1氏、InfovladのVladimir氏、改造ユニオンのナカネヒデキ氏、MonadのYGNM氏、、、
みんな今はなにをやっているのだろうか。K1氏やVladimir氏など会った事ないが、お互いのサイトを眺め、ダイアルアップサーバでチャットしたあの季節の登場人物たちに想いを馳せる。みなさん、僕は元気です。
近況リンク:
http://www.adobe.com/cfusion/showcase/index.cfm?event=casestudydetail&casestudyid=87755&loc=ja
熱くなった目頭を抑え、半泣きで大昔のHDを探すと、ありましたよ。当時のKAUNTAR ONLINEローカルデータ。笑った。時間も空間も溶け去ったサイバースペースで、おれがQCAMを喰らって吠えている。
日本ネット史の第一級資料を編纂したばるぼら氏の偉業にリスペクトを込め、近日中にこの嬉し恥ずかしローカルデータをサーバにアップする。今読み返すと若干22、3のおれのかなり恥ずかしい発言が溢れているが、敢えて脚注など付けずにまんま公開するつもり。いや脚注とかつけようかな。せめて。当時は一時公開したものの封印していたガーディアンエンジェルズインタビューも完全復刻だ。もうほとぼりもさめた頃だろう。なんて。
いやー。ほんとね。皆さんね。
ばるぼら氏はじめ、このサイバースペースの辺境に蜃気楼のように存在し続けるKAUNTARを目撃してくれていた皆さんに、サンキュー。どこでもない、いまここで、パーティは続く。永遠に。