2010年01月06日

misa joey、KISS AND CRY、00年代

ふと気がつくと00年代が終わったのね。
皆さん無意識に10年の周期に突き動かされているようです。


misa joey、実に10年ぶり、まさかのニューアルバムリリース。
ぐっと人間ぽくなった、そしてやっぱりあのmisa joey。



Myspaceで視聴できます
http://www.myspace.com/misajoey

misa joeyとは90〜00年代初頭の恵比寿〜渋谷に自作トランスミッタでアンビエントばっかり放送しまくっていた海賊FM「RADIO XP / 040 media active」の、時代の共犯者。misa joeyはいつもいい感じにぐでんぐでんに酔っぱらってDJしてて、本当率直にミュージシャンというか酔っぱらいでした。クリストファー・ドイル監督「孔雀」の主題歌のCDを渡されてもへぇー、みたいに流してしまいそうな、それくらい酔っぱらいでしたね。そんな海賊FMが昔恵比寿〜渋谷にカフェと現代美術ギャラリーとレストランと融合して、3年くらい?ずっと続いて、その頃SONYからでたmisa joeyのアルバムはほんともうその時代のサウンドトラックだった。そんな00感。暑かったなースタジオ。トランスミッタが尋常じゃない熱だしててたのを、扇風機で人間ごと冷やして放送してました。涼しかった音、酒。人々。東京。




KISS AND CRY
http://www.myspace.com/kissandcryandp
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TQB名義でマキシシングルをリリースしていた麻深もと子女史が新プロジェクトKISS AND CRYでウェルカムバック。myspaceには彼女と僕がとにかく暇だった頃に録音したトラックも幾つか視聴できます。どれくらい暇だったかというと、彼女は毎日恵比寿のうちにやってきて、おれは朝はプール、午後は公園でトランペットの練習をして過ごしていたくらい暇だった。どっちもいい大人なのに。どういう生活してたのか今考えるとちょっとよくわからない。

myspaceで聴ける00年代の音は、いったいどんな悲劇を予感していたのかつー感じの、先取りカタルシス感覚溢れるナーコなSSRIチューン。この人は類い稀なるメロディーメーカーで、そこにある種の彼岸をみつめつつ妙にあっけらかんとした歌詞をのせる奇妙な壊れぷりが魅力なのですが、先日10年ぶりに本人と会い話したところ「当時の歌詞は今なら倫理基準にひっかかるレベル」と、最近ようやく自覚したとのこと。むしろPhewとか浅川マキとかにも通じるアーティストともいえるのだが、本人的には全然そういうつもりではないところがまたいい。
drive(kaunter ver.)、もうすぐ逢える(in the park)、LOVELESS LOVEがそんな二人のサマーオブ暇の記録なのだが、個人的には「月の試写会」が聴けないのが不満。送りつけてアップしてもらおう。

彼女たちが、あらたな10年代の音をふたたび模索しはじめたことに、率直にワクワクさせられる。いやはや、壮快。

10年一昔。


posted by bangi at 22:49| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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