2008年03月25日

この春に気づいたこと

「東京のタクシー運転手はちゃんとしている」

そうとも限らないが、おおむねそうだといえる。
西船橋で深夜タクシーに乗り、土地勘がないので番地を伝えていってもらおうとすると、まず嫌がる。なにが嫌なんだ。まぁいい、ほらカーナビついてるから、それでいけるっしょ。いけないと思うよ。なんでだよwいけるでしょ!カーナビなんだから。もういいよ、他の車にあたります。

すいません、この車カーナビついてますか? ついてない。じゃいいです。
すいません、カーナビついてますね? いやこれ壊れてるの マジかよw あ直った。直ったのかよwww 

やっとカーナビで目的地近くまで来たら、なんか妙な一方通行にはまってどうにも辿り着かない。カーナビが指しているあたりはここだと言い張る運転手に埒があかないから降りる。周り真っ暗でなんにもない。どちらにいけばいいのか方向すらおぼつかない。途方に暮れていると運良く千葉県警のパトカー登場。おーい助けてー!と手を振って横柄な若いポリ公と親切な初老の巡査さんにガイドしてもらう。タクシー降りたところと全然違う。
いい加減にしてほしい。

新大阪からタクシーに乗る。うろ覚えの地名を伝える。
「西だか東だかとにかくなんとか中島の、南方っていうところ?ありますか?」
初老のちょっと痴呆が始まってそうなおじさんが、10秒ほど虚ろな眼差しでおれを凝視。そして一言
「あい」
走り出す。不安だ。
「東中島と、西中島ってのがあるんですか?」
「あるね」
「へーそうなんだ。そのうち南方ってのは両方にあるんですか」
「ない。」
「ははぁ。ということは、、、」
「で、どちらにいきはります?」
「あwいやwwwその、南方てのがあるほうで」
「あい」

「640円です」
「はいはい、えーとチャリンチャリンと」
無言で運賃トレイを指で数回叩く仕草。
「40円」
「あw足りなかったですかすいませんはいチャリンチャリンと」

んーなんていうのかな。まず、これは人間味とか温かさ、じゃないよね。
そんな風にいっちゃいけないと思う。いうなれば、朦朧とした悪意。
ちょっと蔓延してる気がする。

東京のタクシーも冴えたホスピタリティ、というわけでもなくて、要はクレームが怖くて、社員教育が徹底しているそうだ。それでも全然いい。

教育てのは、非常に切実な問題だ。
我々が朦朧とした猿になるか明晰な人間になるかは、つまり教育にかかっている。
我々は、自身が受けた教育の限界を超えることはできないから、やっかいだ。
Self Education Circuitの開発こそが、基礎教育の要なのだろう。
学歴うんぬんよりも先にね。


「禅の公案」

今日臨済宗の尼さんからきいた南禅斬猫という公案。

二人の僧が、一匹の猫を巡って言い争いをしている。そこに和尚が通りかかり、猫をつかみあげ、刀をかざして僧たちを問いただし、応えなくば猫を斬るという。

二人の僧が慌てふためく中、和尚は猫をざんばらりんと斬り捨て、悲しい表情で去る。

和尚の庵に旅に出ていた一番弟子が訪れる。和尚は一番弟子に事の一部始終を伝える。
一番弟子は、やにわに草履を頭の上に乗せ、はらはらと涙を流して静かに立ち去る。
和尚もまた「おまえがいれば猫も死なずにすんだものを」と落涙する。




この公案を聞いておれなりにひねりだした解釈はこうだ。

猫の所有権を巡って言い争う二人の僧は、理屈の虜になっている。
和尚は、仏僧たるもの、理屈も無明も超えた純粋な「?」を生きるべし、というメッセージを、自ら純粋な「?」をデモンストレーションすることで示す。

たしかに和尚のエキセントリックな行動は、二人の僧に純粋な「?」を与えた。
しかし、そのために猫を殺してしまった。理屈を、道徳をも超越した「?」を示すために殺された猫は、人間の身勝手さによる犠牲者でもある。そして無明の僧たちは、和尚がなぜ猫を殺したかについて、ふたたび理屈を巡らせて争うだろう。和尚の心には得心も後悔もない。ただ哀しい。

和尚は一番弟子に、自身の解決不可能な宇宙的哀しみを語る。
一番弟子は、彼なりの方法で、純粋な「?」を和尚に投げ返す。しかも、猫を殺すことなく、より軽やかに。「和尚さま、お年のせいか、力入り過ぎじゃないすか?」と。

純粋な「?」は、人をしてありのままの宇宙の透明な哀しみと対面させ、涙を流させる。
しかし、それは猫が可哀想だからという理屈とも、死すべき一切生衆のはかない流転の悟りとも関係がない。和尚の「ただ哀しい」という鬱は、純粋な「?」に起因するように見えるが、実は解決不可能なまでに凝固した理屈のなれのはてが放つ悪臭に過ぎない。
一番弟子は、純粋な「?」と涙の因果関係を軽やかに飛び越え、ただ類推によって純粋な「?」と涙を結びつける。それはともに「ただ美しい」という、類推によって。

和尚の「ただ哀しい」は、無明でも、教学でもない第3のありようAlternative 3としての「ただ美しい」とすり替えられ、和尚は落涙し、照明Illuminateされる。


どうかな?


「人類には2種類ある」

薬師丸ひろ子と、それ以外だ。
http://www.youtube.com/watch?v=Alm1sypvCOQ
DVD買ってしまった。2枚も。


「おれは35歳になる」
尼さんと話していて、いままでずっと自分の年齢を1歳間違えていたことに気がついた。どこで間違えたんだろう?今日まで「次で36かー」と思っていたが、実は明日の誕生日でおれは35歳になる。時間が1年分ぐるっと巻き戻って得した気分だ。やったぜ!
でも来年はさらに迷いそうな気がする。
時間とはある種の錯覚だが、おれはちょっと酔いはじめたようだ。
http://www.netz.co.jp/kenbun/kurasi/dentaku/birthday.html





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posted by bangi at 16:45| Comment(12) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あーそれからいまチベットで起きていること。
http://www.tibethouse.jp/news_release/2008/080319_release.html

そして実はいま中国で、そして日本で起きていることこそが、よく観るべきもの。

劇場を解体してかがり火にくべ、祭りの熱狂のなかで恋に落ちろ。
朦朧とした悪意を吹き飛ばす春風に。
Posted by bva at 2008年03月25日 18:12
僕もこの数年自分の年齢を忘れることが多くなりました。なぜでしょう。
満年齢と数え年の違いが未だによくわかっていない36歳です。

>>自身が受けた教育の限界を超えることはできない。
まったく同感であります。
Posted by 719 at 2008年03月25日 19:36
ヒントをありがとう。

そしてお誕生日おめでとう!もうすぐ。
Posted by 岡本太楼子 at 2008年03月25日 22:27
一休さーん、
いいお話しありがとう。

今、まさに大浄化の季節。
でもって、ポジティブチューニング宙〜☆

お誕生日おめでとう〜☆もうすぐね。



Posted by megreen at 2008年03月25日 23:46
>Self Education Circuitの開発こそが、基礎教育の要なのだろう。
同感です。

お誕生日おめでとうございます。
Posted by mikko at 2008年03月26日 01:44
  あれ?こないだは原田知世みたいな子がいいって言ってたような(笑
  anyなway、Happy birthday to you !桜咲いたね〜




Posted by L☆B at 2008年03月26日 11:11
お誕生日おめでとう♪
2回目の35歳をエンジョイしてね☆
Posted by ひろりん at 2008年03月26日 18:22
みんなサンキューな!
春分満月誕生日と出揃って無闇にエネルギッシュですよ!

つーかさー
なんかこうさー
んー
花見いきてー!
誰か企画してくれYO!



Posted by bva at 2008年03月26日 20:50
おめでとうございます。実は和尚、闇三味線職人で、そんな和尚に不信感を抱き一度出ていった一番弟子、という設定かも。(^_^;)
ゴメンナサーイ
Posted by とらこ at 2008年03月27日 03:26
はろー
おくればせながらお誕生日おめでとうござります

今年は時間暴走族ならぬ
時間海賊の船長として
「?」の海に漕ぎ出てはいかが?

キャプテンの船に乗船したい荒くれ者は
たくさんおりますぜ

そもさん!
せっぱ!!!
Posted by Raven at 2008年03月27日 12:35
>とらこ
闇三味線で歌う呪いの長唄、そんな魔道に魅せられた和尚に、一番弟子はとある恋唄の一節

「草蛙を頭にのせたなら、ぬしのまよいもまぎれようか」

を示してみせた。それは、一番弟子が最初に和尚から習った手習い歌だったのだ。

みたいな感じ?

>Raven

時間海賊、つまり時賊ね。
「正午をお知らせするぜ!耳をかっぽじってよく聴きやがれ!」て感じ?

Posted by bva at 2008年03月27日 19:34
お誕生日おめでとうございます

ここにきて、ナワールの意味がようやく感じ取れました(もちろん理解はしていない)

ようやく小学1年生です。
Posted by Kauhi at 2008年03月29日 21:51
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