2013年01月06日

わたしのアセンション・2012を振り返る


あけましておめでとさん。

2012年はまーなんだかんだで充実した1年でした。Twitterにも書きましたがまー振り返ってみると、311には岡山で「いち@311」やりましたね。シューマン共鳴波を使ったバイノーラルビートによるオリジナル楽曲、それを3台のアンビエントサウンドカー(!)に分解して詩人、魔女、活動家がポエトリーリーティングをするサイレントパレード、献花式典にアフターパーティ、デュッセルドルフとシドニーで関連イベントと、なんとまぁアセンション趣味炸裂の大イベントだった訳ですが、別段社会にインパクトは与えてないようですね。HAHAHA.
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詳細リンク:「いち@311」公式ページ
オリジナル楽曲「Inori Eclipse 311」はこちら


4月には新訳「ほうのしょ」朗読会がありました。詳しくはこれとかこれとかご覧いただくとして、こちらにノイズとかミスとかを少し直して整えたMP3置いてますんで、お好きな向きはぜひダウンロードして普段聴きやリミックスなどしてみてくださいね。クリエイティブコモンズですからリミックスとか大歓迎。

詳細リンク:新訳・ほうのしょ


5月は現代美術作家・松岡友さんの個展「覚醒したまま夢をみる」(at 高円寺AMP Cafe)の催しとして、魔女っこるみたんこと谷崎榴美氏と一緒に公開儀式「ケルベロス召喚儀式 INVOKATIONOVKLVLTH」やりました。この儀式で何が行われたかは参加者の皆さん含め箝口令が敷いてあったんですけど、もうアセンションしたんで解禁でいいでしょうw

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松岡友個展「覚醒したまま夢をみる」現代魔術ワークショップ・ケルベロス召喚儀式

最初はオーディエンスの皆さんに現代魔術のあらましと理論の概説、それから実際に願望を魔術的な図形にデザインしてみるワークショップをして、そこでつくった皆さんのシジルを裸の僕の体に蛍光塗料で松岡友が全部描いたんですね。門番が扉を閉めて、独特のBunishing、銃によるBuptismで3人の司祭者の準備を整えた後は、真っ暗闇にストロボフラッシュと爆音ハーシュノイズ(ちなみにこれでした)のなか、谷崎の召喚文朗唱でおれがトランス状態に入り、冥府の番犬ケルベロスを召喚Invokeしました。この後はまー来てくれた人だけの秘密としておきますが、極めてエロティックな「シジルの活性化 Activation」が行われました。来てくれた人らそらびっくりしはったでしょうが、そのびっくり、「なんやこれ!」と一緒に、願望のシジルは潜在意識=冥府に焼き付けられたことでしょう。その後、願望達成の具合はいかがですか?

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ばびーん。めっちゃやる気やん。この後、驚愕のChaos Magic儀式が!

これで学んだのは至近距離でのストロボフラッシュはほんとに危ない、ということでした。あっというまにグルグルの魔術的トランス状態に入れますが、てんかんになる可能性があるので絶対まねしないでね。あとこの時の式次第は、2013年3月に東京リチュアルから刊行予定の電子書籍「禁式 - 現代魔術儀式・式次第集」に収録・公開される予定ですのでまーそういうのお好きなかたはお楽しみに。

詳細リンク:「覚醒したまま夢をみる」展示詳細


6月には「タロットワークブック あなたの運命を変える12の方法」(メアリー・グリーア著/鏡リュウジ監訳/現代タロット研究会訳/朝日新聞出版)が出ましたね。現タ研として装丁含め全面的にガンバった1冊ですが、3,000円もする割には結構まぁまぁいい感じにいってるようです。詳しくはamazonレビューとかをご参照いただくとして、この本の出版は、ここ数年このブログで書いてきたことややってきたことの一区切りみたいな感覚がありますね。

曰く、現代日本で最もラディカルなリーサルウェポンは想像力である。想像力は知らず内に奪われ、抑圧される。知らず内に奪われ、抑圧された想像力は、知らず内に奪回するべきである。一組のタロットデッキとの対話は、それを体感せしめ、実現せしめる。

故に、この方向でのタロット活用法を懇切丁寧に開示する優れた入門書を、もっとも「らしくない」インパクトで、書店の「占い/冠婚葬祭」あるいは「精神世界」コーナーに投入することが、クリエイティブディレクションの指針となる。とまぁそんなこと考えて装丁とかコピーライティングとかあれこれ頑張ったんですが、翻訳者として、オカルティストとして、クリエイティブディレクターとして、という3つの人格と脳の回路をフルに回して取り組んだ、自分にとっても記念碑的1冊です。さて仕上がりの程はいかがでしょうかね?



詳細リンク:
【タロットワークブック講座】タロットプロフィール&イヤーカードグラフを作成してみる
「タロットワークブック」について

同じ6月にはHIKARI CLINICの遠迫先生、漫画家長尾謙一郎さんと一緒にDommuneにも出させてもらいましたね。なんか上滑りしてたような気もしますが、まーそれなりに雰囲気ある話ができたんじゃないでしょうか。この時の記念につくった「陰謀年表」ここに置いときますね。



さて8月は「龍宮学校」で授業二コマやらせてもらいました。「時間憲法」と「実践明晰夢」ですね。これは楽しかったなー。島自体が夢の中みたいな場所で、「龍宮学校」自体がひとつのARG(拡張現実ゲーム、詳しくはたとえばこことか)の舞台で、現代美術家チームが制作する体験型作品でもある。個人的な2012ブライテストアワードはダントツで「龍宮学校」です。この人ら界隈の動向はチェックしておいたほうがいいですよ。

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「ひだりてをみておもいだす。わたしがゆめをみていることを」実践明晰夢講座より

詳細リンク:
ARG情報局「龍宮学校レポート」
時間憲法 Constitution of Time


そんで9月には「宇都宮石蔵秘宝祭」という美術イベントで「オペレッタ 化学の結婚 -薔薇と虹-」やって、10月ハロウィーンの夜に再録。

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これはオーソドックスな西洋儀式魔術の基本要素全部入り!みたいなやつで、西洋儀式魔術という趣味の入り口、入門編として使えるエチュード(練習曲)みたいな、それでいてキラキラしててカッコいいやつ!てのを創ってみたかったんです。あとこれはチームワークが最高でしたね。おれと谷崎さんが喧々囂々いいながら構成して、式文かいて、美術作家松岡友さんがキーになる稲荷面とかアート面を担当してくれて、全方位で最高クオリティを追求したBed Room Magicの記録、教材映像が完成しました。実弟おさむくんや、お腹痛いのに駆けつけてくれたSugarくんにも支えられてます。ほんまありがとう。

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会場ポスター

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バンギ=松岡タロットデッキ0番「愚者」

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松岡友制作:稲荷面

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「オペレッタ 化学の結婚」アルター

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「オペレッタ 化学の結婚」 High Priestess

詳細リンク:「オペレッタ 化学の結婚 -薔薇と虹-」全編ムービー


そんで12月には現タ研の2冊目「タロット バイブル 78枚の真の意味」(レイチェル・ポラック著/鏡リュウジ監訳/現代タロット研究会訳/朝日新聞出版)が出ました。これはほんとにいい本で、おかげさまで売れ行きも好調の様子。実際に手を動かす「タロットワークブック」とは対照的に、この本はなんていうか、ちょっと旅行にいく時に特急電車の中とかホテルで寝っころがって、少しづつ、いつまでも読んで欲しい本ですね。この本のプロモの一環で、1月24日発売の「HONKOWA」で、鏡さんと一緒に流水りんこ先生の「オカルト万華鏡 」に登場しますんで、そちらも楽しみです。キラーンて描いてくれてると思いますよキラーンて。



年末は現タ研主催「タロットビュッフェ」やりました。これも画期的なイベントでしたねー面白かった。制作をほぼ一手に仕切ってくれた谷崎榴美さんの流石の手腕で、めっちゃ豪華なメンバーで占い放題解放自治区を勃発させることができました。「ハピズム」にレビュー記事載ってますんでご参考に。これやってる方も妙な興奮がありまして、是非またやりたいなーと思っています。トークで参加してくれた堀江宗正さん、お忍びで遊びにきてくれた鏡さんも、おおきに。
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おおきに!

詳細リンク:
神田タロットビュッフェ・公式ページ
ハピズム「4500円で占い放題!タロットビュッフェにいってみた」



はてさてそんなわけで振り返ってみると、めっちゃ充実してるじゃないですか2012年。かつておれがこれほどまでに勢力的にアウトプットし続けたことってないですね。でもまー本来、これくらいやってなかったらあかんかったのかも知れません。もう微睡んでいられるようなご時世でもありませんからね。というわけで2013年早々、さっそくですが新しいプロジェクトもいくつか進めています。さっきからちらほらでてる「東京リチュアル」もその一つですが、これについてはまた改めて、2013年の展望と抱負とあわせて書きましょう。もう長くなったのでね。

ではみなさん、今年もなにかとおもしろく!

参考リンク:
東京リチュアル
占いと魔法と冠婚葬祭プロデュース。スカイプ鑑定もきまぐれオンライン中! Twitter

現代タロット研究会
翻訳出版、ワークショップもきまぐれ開催中!Twitter

バンギ・アブドゥルのもろもろアカウント:
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2012年11月16日

レクチャー告知:「タロットワークブック」講座、12月8/9日 入門編&中級編(大阪)

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「タロットワークブック」講座、最新日程がでました。(両日とも大阪です)

12/8(土)入門編
■基礎知識篇:
タロット概論
■やってみて覚える・魔術的想像力と体術
4元素のイマジネーション/エレメントの浄化儀式
■スリーカードスプレッド
スプレッド実践&グループディスカッション
■愚者の旅

↑こちらは前回講座とほぼ同内容です。前回はこの日初めてタロットを買ってきて、会場で封を切ったという方もいらっしゃいました。そんな完全ビギナーの方でも楽しんで頂ける内容となっています。

そして今回、中級編を1日追加しました。

12/9(土)中級編
☆中級編
■コートカード検証/カードと数秘術
コートカード・パーティ、数秘術解説
■リーディング・エクササイズ:タロットのためのカバラ
四元素/七惑星/十二宮と生命の樹
■タロットを使って計画を立てる
ファイブ・イヤー・ファンタジー・スプレッド(またはお金と繁栄のマンダラ)
■応用編(その他、時間とご希望に応じて)
ペンデュラムの活用
インナーティーチャー/タロットヘルパーとのコンタクト
タロットを使って、気分の落ち込みに対処する
人間関係を明確にする

↑こちらはコートカードや「ワークブック」収録の様々なスプレッドを考察していく実践的な内容で構成します。特にワークブックには収録されていないオリジナル講義「タロティストのための必要充分カバラ」は、カバラとか生命の樹とかあるけどなーんかぴーんとこないんだよなーて方におススメです。でっかい「生命の樹」を持っていってレクチャーする予定。

問い合わせ、申し込みは以下リンクからどぞ。
http://ameblo.jp/s-lightyourfire/entry-11397881903.html




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2012年10月09日

【イベント告知】『タロットワークブック あなたの運命を変える12の方法』の翻訳者による あなたの人生に魔法(マジック)をもたらすタロット活用法、1日入門講座!

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来る10/28日、現代タロット研究会(現タ研)の江口聖子さんと一緒に、大阪にて『タロットワークブック』収録の各種エクセサイズの実践ワークショップを開催します。
本を読むだけではつかみきれない部分も、実際にみんなでやってみることですんなり「なるほど!」と理解できるでしょう。また二人以上で行うエクセサイズを同好のタロティストたちとワイワイ楽しめる素敵な機会。
奮ってご参加ください。(参加申し込みは下記参照)

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『タロットワークブック あなたの運命を変える12の方法』の翻訳者による
あなたの人生に魔法(マジック)をもたらすタロット活用法、1日入門講座!

『タロットワークブック』(朝日新聞出版刊)の翻訳チーム、現代タロット研究会のバンギ・アブドゥル氏を講師に迎えての、タロット1日講座を開催します!

本講座は、「1日でタロット占いができるようになる」といったような、占いの手法を学ぶことが目的のタロット講座とは、少し様相を異にします。

ここでは、自分自身としっかり向き合い、自己を発見し、人生の舵取りが容易になるよう、どのようにタロットを活用するのかを学びます。
勿論、その結果として、ある程度自分自身、あるいはお友達のためのリーディングもできるようにはなるでしょう。

『タロットワークブック』の前書きで、鏡リュウジ氏は、
「タロットは、―(略)―それ自体は印刷された1組の紙にすぎない。工場で大量に印刷、生産され、世界中のマーケットに流通していく商品であるという意味では、ほかのプロダクトとなんの変わりもない。」
「しかし、たしかにタロットはあなたの人生に大きな変化を、そう、少しばかり大げさにいえば「奇跡」を起こすこともあるのだ。」
と述べています。

「タロットは、単なる占いの道具ではなく、未来の運命をも変える力を持った魔法の道具である…」
単なる印刷物であるタロット・カードに、本当に人生を変容させるような力が潜んでいるのか?
それは、あなた自身で体験してみてください!

講座では、基本的に『タロットワークブック』を教科書として進めますが、勿論バンギ氏より、本書と関連する近現代西洋魔術/魔法(マジック)についてのレクチャーも要所要所で織り込まれる予定です。

入門編ですので、殆どカードに触れたことのない初心者の方からご参加いただけます。


【日 時】10月28日 日曜日 10時〜16時
【場 所】エル・おおさか 6階 会議室608
     http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html
     京阪・地下鉄「天満橋駅」または「北浜駅」より、約徒歩8分

【参加費】11,000円(事前にお振込みをお願い致します。口座情報は、お申し込みいただいた際、お知らせします。)

【持ち物】ライダー版タロットデッキ、筆記用具
     もしお持ちの場合は『タロットワークブック』
     ※ワークシートはこちらで用意致します。ご自身の本に書き込む必要はありません。

【定員】 15名(最少催行人数5名)
     ※最少催行人数に満たない場合は日時変更の可能性あり。

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【お問い合わせ お申し込み】
Tel: 080-1509-1160
Email: reconnection-lightyourfire@live.jp 
担当: Twentythree Japan 江口
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【講座内容】
■基礎知識篇:
タロットの構成と全体像
■やってみて覚える・魔術的想像力と体術
アクティブイマジネーション/エレメントの浄化儀式/カードの中に入る
■語り合って理解する・プロフィール解釈
タロット・プロフィール解釈
イヤーカードグラフ解釈
■応用編・タロットワークブックが伝えるもの
スリーカード・スプレッド実践&グループディスカッション
アファメーション作成/魔術的TIPS
インナーティーチャー/タロットヘルパーとのコンタクト
タロットを使って、気分の落ち込みに対処する

その他、
ケルティック・クロス
ファイブイヤー・ファンタジー
お金と繁栄のマンダラ
チャクラ・スプレッド
生命の樹スプレッド
ペンデュラムの活用

など「タロットワークブック」収録のエクセサイズから、当日のグループセッションの流れによって、皆さんが実践してみたいもの、皆さんに必要と思われるものをインタラクティブに選択し、実践していきます。


【メイン講師】バンギ・アブドゥル Bangi V. Abdul
現代西洋魔術研究/翻訳/タロットリーダー
クロウリー、ケイオス、サイケデリックス、アート、ポップカルチャーを横断し「いまここのMagick」を探求。翻訳に「タロットワークブック」(メアリー・K・グリーア著/鏡リュウジ監訳/現代タロット研究会翻訳/朝日新聞出版刊)「ほうのしょ」(アレイスター・クロウリー著)他。現代儀式芸術ユニット「東京リチュアル」戯曲儀式「オペレッタ・化学の結婚」上演(2012)。
http://23youbi.seesaa.net/
http://twitter.com/bangi23

【アシスタント講師】江口聖子
翻訳/ヒーリング・プラクティショナー/タロットリーダー
日本文学/思想を専攻後、豪州・英国にて西洋哲学やキリスト教、オカルティズムにも触れる。
翻訳に「タロットワークブック」(朝日新聞出版刊)、また雑誌「スター・ピープル」(ナチュラルスピリット刊)にて、セドナのミスティカル数秘術師ノボ・カリプソの翻訳記事を連載中。


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2012年08月08日

【タロットワークブック講座】タロットプロフィール&イヤーカードグラフを作成してみる

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メアリー・K・グリーア著/鏡リュウジ監訳「タロットワークブック あなたの運命を変える12の方法」7月の発売以来各方面からご好評いただけているようで、訳者の一人として大変にありがたく喜ばしい次第である。ありがとうございます。

(こちらもご参考あれ:過去ログ「「タロットワークブック あなたの運命を変える12の方法」メアリーKグリーア著/鏡リュウジ監訳/現代タロット研究会訳」

さてそんな本書のオモシロどころはなんといっても「タロットプロフィール」の作成だろう。数秘術的・占星術的照応から、自身の生年月日に応じた様々なキーカードを割り出していく訳だが、これははじめてタロットを手にとった人でもすんなり深く楽しめる、とてもキャッチーな技法である。

また、こうして得られたタロットプロフィールからは、続く「イヤーカードグラフ」の作成でさらなる妙味が引き出される。手順は極めて簡単なのだが、ずらずらっと並ぶナンバーチャートと空欄グラフ用紙にやや尻込みする、という声がちらほらあったので、以下に実際にやってみて手順を紹介する。カンタン楽しく深みのあるエクセサイズであることがお判りいただければ幸いだ。



■■■パーソナリティカードとソウルカード

おれは1973年3月26日生まれ。足すと2002で、一桁になるまで足すと4となる。
すなわちおれのパーソナリティカードは4、「皇帝」である。
4桁からいきなり一桁になったので、ソウルカードも同じく4、「皇帝」となる。
ちなみに3/26は牡羊座、「皇帝」のカードの占星術上の対応も牡羊座である。(『ツァダイは星にあらず』はとりあえず無視ね)すっげー皇帝。濃い皇帝。

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短気で飽きっぽい理想家。暫定的で圧倒的な支配権をふるい、仕事が片付く前に飽きる。ええもうそのとおりでございます。本書附録Aの「カードの解釈」で「皇帝」を引くと、【アファメーション】の項に

「私は最も高い望みを達成する力と克己心を持っています」

とある。いやーそうだといいよねほんと。けどおいらもうくたびれちゃったよ。



■■■ヒドゥン・ファクター・カード

とまーこんな序盤でくたびれててもアレなので、サクサクとP26の表からパーソナリティ/ソウルカードともに4となる欄を引き、ヒドゥンファクターカード(隠れた要素、影のカード)を得る。どれどれえーと13「死」と22「愚者」ね。

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ここまでの3枚が、自分の意識的・無意識的な人格を統合して表す「タロットの星座」となる。しばし瞑想。むーん

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■イヤーカード
さて、イヤーカードいきますよ。まずは今年2012年のイヤーカードを算出してみる。

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7「戦車」ね。一見派手そうだが質実剛健、慎重に一歩一歩進む感じね。まーそうかもね。
今年は家に籠ってることが多かったし、仕事上では新分野開拓に明け暮れた。また家族が入院したりしたこともあり、人生史上初の勢いで「家族」と関わった1年だ。これはなるほど「戦車」のイメージにしっくりくる。



■■■その他のカードを算出し、タロットプロフィール完成!

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ほいほいほい、と書き込んでいって、タロットプロフィールが完成!
ちなみにタロットをメモに記す時には、例えば「ワンドの2」なら「2/W」、「ペンタクルのクイーン」なら「Q/P」とか略記するのが便利。自分にわかればいいわけで。



■■■イヤーカードグラフ

さてびよーんと間をすっとばして「イヤーカードグラフ」をつくってみる。
P61の表から、先ほど生年月日から算出した「1973年3月26日=2002」のカード4をみつけ、そこから一連の連なりを次ページの空白チャートに点を打っていく訳だが、最初に「年齢/0才」のところに生まれた年73と書き込み、そこからずらずらずらーと西暦を埋めておこう。おれはなんとなく75才以上まで生きる気がしないので、切りのいいところで西暦2050年まで埋めてみた。

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で、0才の時には「4」、そこから表に従って毎年のイヤーカードの印を打っていき、分かり易いように直線で結んだ上で、ぐわーと過去を思い出していろんな人生上のタイミングを書き込んでみる。特に思い出すトピックがなくても、直線の始点と終点の年を思い返してみると「なるほどねー」という出来事がスポスポ当て嵌まっていくのではないだろうか。

■73年「皇帝」で誕生したおれは、80年「欲望」で終る最初の10年周期の節目に、大阪から名古屋に転居。

■再び「欲望」が現れる89年から次の10年周期開始にあたっては、ドロップアウトした高校を通信制に切り替え、老人病院リハビリ室に就職。これが人生初の職業だ。生命力を持て余し生き急いでいたこの頃の雰囲気はなるほど「欲望」ですかそうですか。

■さらに次の10年周期の開始の年01年(カード:司祭)には人生初の海外旅行で中央アフリカ・ザンビアへ。中古ベンツでの中央アフリカ放浪、日蝕&トランスパーティの洗礼を受けた。街での試みに一区切りをつけ、太陽と月が重なる一点を目指して地球の表面をぐるっと移動してみたこの経験は、現在のスピリチュアリティ探求(司祭)の方向性を決定づけたものだ。

■次の10年周期開始、つまり2011年(カード:恋人)は広告代理店を退職。震災をきっかけに「散都」のイメージに導かれて岡山移住を決めたのだが、前回93年に「恋人」が現れた時も、このまま病院で看護士を目指すか、全く別の人生を模索するか、二つに一つの決断を迫られたタイミングであった。「恋人」とはまさにそのような決断、二者択一を象徴するカード。



やるじゃんメアリー。総じて、グラフに現れた10年周期の終了/開始は「移動/旅」で彩られている。他にも要所要所でのイベントが、同じカードの年に共鳴するように起きていたりして、感慨深い。

■最初の自分の会社を設立した年と、二つ目の会社を設立した年は、ともに「隠者」のカードの年。

■現在の妻と同棲を開始した年と、正式に結婚した年はともに「死」のカードの年。「死」はおれのヒドゥンファクターカードでもある。

■はじめて「業(ART)」が現れる10年は、初の広告賞受賞作品を制作していた最中。(受賞は翌年度)

へー面白いねーいやーなんなんだろうね人生て。いやはや。とまー一通りグラフを作ってみるとこんな感じに過去の人生史に象徴的なレイヤーを透かしてみる面白さを味わえるのだが、このグラフのオモシロは過去方向だけで味わうものでは勿論ない。



■■■未来はどうなるの?

グラフは未来方向に、自分の気の済む先までタロットを当てはめていくことができる。過去の出来事とそこに現れているカードを手掛かりに、今後の人生にどのようなタイミングがあり得るのかを予測できる訳ですね。予測ていうか、なんか今後の行動に「あ、次にあのカードが出るの○○年か」という風に、行動のガイドリズムにする、てイメージかな。

例えばおれの場合、どうも「死」が現れる年が重要な節目となっているようなので、今後「死」が現れる年を貫く横線を引いてみた。すると18年、27年、36年、45年が「死」の年になることが一目瞭然となる。最後の「死」の年に死ねば享年72才、タロット72枚の旅が切りよく終る訳だが(※1)、先述のとおり、なんとなく75才くらいじゃね?と思っているのでその年、48年をみるとカードは「塔」。うん、これも確かに死にそうだ。

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しかし、ここまでの人生でまだ登場していない、つまり体験していないカードが幾つかある。77才まで生きれば、この人生ではじめて「月」のカードが現れるのだ。せっかくだから「月」も体験してみたいので、おれは自分の寿命イメージを2年延長し、「月」がもたらす「魂の暗い夜」「黄泉の旅路」の体験をもって人生の晩年を飾ろうではないか、と心がけるようにした。

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■■■イヤーカードグラフの意義

こうして人生の過去と未来にタロットの象徴性をマッピングしていくことは、単に占い的な楽しみにとどまらない意義を持っている。タロット1枚1枚の象徴性は、究極のところ個別のカードとの1対1の瞑想によって関係性(ラポール)を築いていく他ないのだが、イヤーカードグラフを作ってみることで、実際の人生での体験とカードが結びつき、瞑想の「お題かつ解答」として、ぽんと目の前に提示される訳だ。それは、自分にとって「皇帝」が、「司祭」が、「恋人」が「死」が、どのような意義を持っているのか、どんなメッセージを含んでいるのかを、自身の人生をガイドブックとして探求することに等しい。イヤーカードグラフをつくり、人生のイベントを書き込み、初恋の甘美や別離の痛みを再体験しながらカードのメッセージを読み取ろうとするプロセスは、そのまま非常に強力なタロット瞑想であると言えるだろう。

グリーア女史のタロット文化への貢献の最たるもののひとつが、このメソッドであるとおれは思う。78枚全部、瞑想してパスワークして、マスターしていきたいですよそりゃ。けどさー1日1枚とか、1枚1週間とか、そういうカリキュラムを自分に課してやるのって大変じゃん。やってらんないって。忙しいし。そこで「ほら、あんたの人生に大アルカナをマッピングしてみれ。あんたの体験とカードの関係、興味あるっしょ?」という導入は、教育法として極めてエレガントで強力だ。一枚一枚のカードを、自分ごととして、体験として、知らずのうちに内化していく。この大アルカナマスター法を思いついた時の、希代のタロット教師グリーア女史のにんまり笑顔は想像に難くない。

グリーア女史は、伝統やオカルティックな秘密教義よりも、まずリーダー(読者)自身のひらめきと、その人生のシンクロニシティを信頼し、委ねる。タロットについて、難しいことなんか何も知らなくていい、ただ人とカードが出会えば、そこには意味のある語らいが必然的に生まれるのだ、そのピュアな出会いこそが重要なのだ、という信念が本書を通底しているように思える。

興味を持たれた方は是非、ご自身のイヤーカードグラフをつくって見て欲しい。そこで得られた何らかの発見や、新たに生まれた謎など、ツイッターなどでシェアしていただければこれまた幸いの極みである。本書の他のエクセサイズについても、ご質問やご要望などがあればこのブログで実技解説の機会を持つ所存である。

※1
(9/4付記)「タロット78枚の旅」の誤記である。タロット72枚の旅?何書いてんだおれ、と思ったらソロモン72柱の悪魔ですねそれ。GD体系ではホロスコープの10度区分(decan)にエースを除く小アルカナ2-10の36枚を対応させ、そこに2柱ずつ悪魔を配置している。つまりタロット72枚の旅とは1年間昼と夜のGoetic Travelとなる訳だ。やだなーw
「タロット78枚の旅」の完遂を目指すならおれの寿命イメージも当然78才まで延長するべきだろう。翌年をみるとなんと!新たな10年周期の開始にあたり「運命の輪」が! というわけでボーナス10年を追加し、おれの寿命イメージは10年周期の最後87才まで延長されたのであった。そこには「太陽」が。うん、死にそうだ。




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2012年08月01日

お蔵出し原稿シリーズ:「変なおじさんの追儺儀式」BANISHING RITUAL OF THE STRANGE UNCLE

FAOKAOs
HARDKAO SORCERY

2-1
BANISHING RITUAL OF THE STRANGE UNCLE

Sorceress:
COME NO ORGY SUN HEMP NONE DEATH! *1

Kaoist:
NONE DAD KIM ME WAR!

Sorcerer:
NONE DAD CHIM ME WAR!

Kaoist:
NONE DAD KIM ME WAR!

Sorcerer:
NONE DAD CHIM ME WAR TW0 TAR? (Repeat 2 or 3 TIMES) *2
SO DEATH,WHAT I SEE GOT HEMP NO ORGY SUN DEATH!

All :
HEMP NO ORGY SUN! HEMP NO ORGY SUN! *3

Sorcerer:
(HEMP NO ORGY SUN...HEMP NO ORGY SUN...) *4
(Quietness) *5
Sorcerer:

DAD PHONE DAD! *6

*1 and point sorcerer.
*2 Like echos in a long cave,repeat lower and lower and finally disappear.
*3 This sentense has particular melody.Reffer "HAISAI OJISAN" by Shokichi Kina,Okinawan musician,or sing any rythmical melody as you like.And this has also particular movement such as:

1."HEMP NONE" ("ORGY" ):Clap hands 2 times in front.
2."SUN!": Left palm in front of left eye,Right hand is straightened to the front with apply palm to the front too.
3."HEMP NONE" ("ORGY" ):Clap hands 2 times in front again.
4. "SUN!":Then reverse of 2. Right palm in front of right eye,Left hand and palm are straightened to the front.
*4 Repeat and disappear.Sorcerer should do particular movement such as:

1.Set both left and right hand parallel in front,bent elbows,clench fists,and roll them as drawing circle around same center.It's like "Elbow walking" or "String winder" .

*5 This Quietness is very important to ready for the following CRY and STORM!
*6 CRY in the highest tention,then every one get start spinning and fall down to the ground,or just fall down quickly.(see TECHNICAL NOTE)

TECHNICAL NOTE

This ritual requires 3 actors,Sorceress,Sorcerer and Kaoist.But only 1 Kaoist can acts with visualising other 2. In this case,the last declaration of closing ritual "DAD PHONE DAD!" must be cried by Kaoist himself.

3 stand forming triangle. (or visualise so.) If you visualise the entity you want to banish,it should be set on center of triangle. in the case of banishing a room or any place (ex.temple), act ritual in center of the room.If you want,Kaosphere or other symbol can be visualised above center of triangle.

Sorcerer wears visualised image of "Strange uncle" like as GOD-FORM of GD technics.In synbolic structure of ritual,he is a stranger,also a passenger that no one can expect his behavior,brings chaos in to the order of significance,and disappear in the KAOSTORM then take existing serious meanings away with him.

All the sentenses should not be pronunced too slowly (like vibrating of God's name in LBRP).Each terms have no meaning,only have sounds and rythme as effective elements.so they should be pronunced as normal speach or little faster to be more rythmical.

The core of this ritual is the last declaretion "DAD PHONE DAD!" and "KAOSTORM" the declaretion brings in.Imagine KAOSTORM as sudden collapse of "Consensus reality" or disorder of any kind of meaning,significance,context and belief.The wild storm of unchained meanings solves and washes out the twisted significance and nothing left after.This proccess is expressed in acter's behavior such as confused and conflicted spin (like "sufi dance" but more wild and disorderd)and get fall down to the ground quickly,then keep perfect quietness both inner/outer mind and body.Feeling sufficient tranquility for a while.

APPENDIX

The sentenses of ritual are picked up from Japanese and exchanged to English terms which have simmiler pronunciations without meaning.here is the important notice that only Kaoist should understand the original meanings of each sentenses if he want,but Sorceress and sorcerer should not.these sentenses are metamorphosed to "Barbarous Name of KAO" far out from original meanings,and this is why this ritual effectivly sounds strange and kaotic to human's mind (especially not-Japanese people).This strange and kaotic sound's vibration immediately brings KAOSTORM to anywhere this ritual enforced and the KAOSTORM also quickly disappare in following silence. after this,the place will treated as "comfortable blank" that good for any magical,sorcery and healing works.

The "Strange uncle" is the man of chaos,like "Green man of spring",but more meaningless and chaotic.He doesn't have any relations to seasons,Myths,folk lores and "Angelic/Demonish" value,JUST strange.One of the good refference to help visualising him is Kenneth Anger's film"INAUGURATION OF THE PLEASURE DOME",you can see a face painted man as the BEAST and other strange characters in this strange film.

"Uncle" means that he is the blood family,but who's? Why is he such strange and non-sense? Where does he come from and go to? Why does he have no relations to any myths or folk lores? these are suggestive questions for every KAOIST.

(The Final Abyss of Omoshiro KAOS / 2002)
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お蔵出し原稿シリーズ:できる!チャネリング講座

2000年

■■■特別寄稿■■■
できる!チャネリング講座  TEXT=合コンの夜明け団

◇できるぞ!チャネリング
 チャネリングとは、人格の着せ替えとコミュニケーションのゲーム、「霊的ごっこ遊び」である。ここでは、個人の人格というものはそれほど確かな基盤によっているものではなく、外的刺激に機械的に反応して一瞬毎に現れては消えていくかげろうのようなものであるという認識が前提となる。実際のところ、職場での自分、友人といるときの自分、親に借金するときの自分、朝までエロチャットしてしまうときの自分は、それぞれ独自の人格として輝きを放っているはずだ。行動心理学のセオリーが示唆するように、人格というものが周囲の環境に反応して働く半自動的な応対システムであるとすれば、それを意識的にコントロールしたり解放したりすることでより自由なマインドセッティングと心のエクセサイズを楽しむこともできるのだ。

人格というものが我々の精神において、いかに軽やかに現れ交換され得るかについて、こんな例を考えてみよう。
------------------------
職場の上司から「おう、今夜飲みいくぞ!」と強引に誘われる
 →「すいません、今夜はまだ仕事が片付かないので」
悪友から「今下北で飲んでるんらけろさー、はやく来いつーの2000!」と呼びだしが
かかる
 →「ざけんなよ金返せ」
------------------------

 このように、インプットされた情報に対応して半ば自動的にアウトプットを選択するシステムこそが「人格」であり、それは「ああいえばこういう」式の情報ルーチンそのものといえるのだ。我々は結構容易に人格を着替えることができるし、事実、意識的であれ無意識的にであれそうしているのである。

 さて、演技術において劇中の登場人物は「このキャラクターはああいえばこういう」式情報ルーチンの複合体、アプリケーションとして設定され、役者はこのアプリケーションを自身にインストールすることによって、まさにその人格に「なる」。この「なる」ということができてはじめて役者として一人前なのであり、不意のアドリブを迫られた時にも自分がアンドリューなり五衛門なりの「そのもの」であればセリフはまさに必然に導かれて溢れ出す。この状態はチャネリングそのものであり、優れた役者はアンドリューや五衛門といったそれぞれの役柄に自由自在にチャネルするチャネラーなのだといえる。

 チャネリングと演技術の比喩を持ち出すことを不快に感じるニューエイジャーもいるだろうが、ここで私はチャネリングを「猿芝居だ!」とけなしているのではない。そのベースとなる共通の心理的テクニックを考察することから、演技術を入り口として誰でも習得できるチャネリング術の体系を汲み上げることがねらいだ。以下に、その骨格となる概念を足速ながらまとめてみるので、興味を持った読者諸氏は各々工夫してトライしてみて欲しい。

◇早口で一気に喋ろう!
 チャネリングセッションに台本はない。すれっからしのチャネラーなら場数、経験から積み上げられたある種の不文律や定石進行を持っているかもしれないが、アドリブ空間、偶然の間に満ちた場にこそ真にピュアな霊的情報が紛れ込むのであり、したがってチャネラーの力量は臨機応変なアドリブ力にこそ問われるべきだ。徹夜明けのファミレスなどで、思考は停止しているのに喋りは止まらないといった状況を思い出して欲しい。またプレゼンテーションの名手とされる人物は、思考のスピードを追い越して口から溢れる言葉のリズムにのって喋りまくり、聴く人を魅了する。

 このように、発話のスピードをあげて情報の不断の流れを形成すると、そこにある心理的・霊的な「隙間」が生まれ、通常の意識が捉えることのない微妙な情報が発話者に流入する。密教などで使われるマントラ(真言、呪文)も、早口で途切れることなく繰り返し唱えることで変性意識状態に誘導するという、同様のテクニックを用いているのだ。チャネラーは精神の窓にうつるどんな微妙な印象もすかさず捕え、思考の網にからめとられるよりも素早く発話することによって、絶え間ない情報の渦とその中心の心理的真空状態を生み出す。素早く朗々と、淀みなく長いアドリブセンテンスを発話するために、腹式呼吸や早口言葉など、基本的な演技術の訓練が役にたつだろう。

◇いろんなキャラを楽しもう!
 一定以上の発話スピード、情報の速度を維持することで、さながら高速で回転する独楽のような安定性と自在性の場がチャネラーの精神に形成できれば、次にそこに流れ込む情報にある規範、「ああいえばこういう」ルーチンを用いて情報の交通整理=チャネル対象のキャラづけを行う訳だが、チャネルする対象もまた一個の人格というアプリケーションとして扱われる以上、どうしても固有のクセができてしまい、情報の自在な流れと速度を損なう要因となりがちだ。プレアデス星人にはプレアデスっぽいクセ、シリウス人にはそこはかとないシリウス臭さというものがあり、そのメッセージも初期のインパクトを超えてアクセスを続けると次第に固定化と沈着が起きて、大筋ではあまり変化のない、妙に説教臭いものになってしまうものなのだ。そこで、複数のチャネル対象を次々にスイッチしていくというテクニックを用いて、うかつに安定しがちなセッション展開にダイナミックな跳躍力を導入することができる。

 チャネル対象のメッセージはチャネラーのボキャブラリー、知的情報量にある程度制限され、翻訳されたかたちで表現される。あるチャネル対象(銀河連合の人らしい)がチャネラーの口を借りていみじくも語ったように、「R(チャネラーのこと)はあまり知識がないしボキャブラリーも少ないので、その媒体を通じて発信するわたし(チャネル対象のこと)のメッセージもまたそれに制限される」、つまり心でキャッチしろ、ということなのだが、要するにメッセージを組み立てる材料、情報はチャネラーというメモリーに格納されていて、外部から無尽蔵に供給される訳ではないということだ。ならば、その限られたリソースを最大限に活用するために、アウトプットの経路に多様性を持たせることが重要となる。ウェブなどに活用されるMIDIプラグインをイメージしてもらえれば分かりやすいだろう。音源は各端末に装備された限定的なものだが、演奏データによって様々な表情を演出することができる。一人のチャネラーという媒体を共鳴装置として使い回しながら、演奏者、コンダクターを次々にスイッチすることで思いがけない深みと拡がりをセッションにもたらすことができるのだ。

 K氏も書いているように、我々が同席したあるチャネラーのセッションでは優等生的な好青年、ブッとんでるけど根はいい奴、爺、お色気女神さま、といった個性豊かな面々が唐突にスイッチしてチャネラーのなかに現れた。そのスイッチングには何ら話の流れ的な文脈はなく、まぁ場の流れを邪魔しない程度の唐突さで突然「わしゃー爺じゃー」「女神よウフン」とめまぐるしく入れ替わるのだからたまらない。厳粛な場でうっかり霊的爆笑地雷を踏みそうになるが、実はこの爆笑すれすれの危ういインパクトこそが、セッション参加者の固定しがちなマインドセッティングを揺さぶり、さらなる霊的深層領域への扉を解放する秘訣でもある。

 ある問題を様々な視点から捉えること、これはあらゆるカウンセリングの基本ルールだ。セッション参加者の抱える問題に、優等生なりの、爺なりの、お姉さまなりの視点で向かい合うことで、問題の深層に無理なく立ち入っていくことが可能となり、またチャネラー自身、アクセスする霊的存在と公平な関係性を維持し、自身の資質を最大限に発揮できるという恩恵を被る。せっかくチャネリングを嗜むのなら、チャネル対象は可能なかぎり多岐に渡っているほうがいい。プレアデス人もシリウス人もジャイアント馬場もと、あらゆる個性と交流できるほうが楽しいし、心身の風通しをよく保つという意味でも、固定されたひとつのキャラクターに執着するよりも幅広いスペクトルの情報と広く浅く戯れるほうが得るものが大きいのだ。

◇参加者との対話でグルーブを生め!
 セッション参加者とのインタラクティヴな対話も重要だ。先に人格の機能を「インプットに対しアウトプットを選択する自動応答アプリケーション」と捉えたことを踏まえれば、プレアデス人とてチャネラーやセッション参加者との交流によってその個性は刻一刻と変化していくのであり、決めセリフや定石パターンというかたちでチャネラーに沈着しがちな「クセ」を常に回避しながら、その存在の自由さ、軽やかさを確保しなければならない。セッションが参加者全員の充分な交流、対話によってバランスよく進行していれば、参加者とのインタラクティブな関係性が「審神」の役割を果たし、チャネラーとチャネル対象を常にいい方向へナビゲートしていくのだ。

 一方通行的なメッセージの垂れ流しはチャネラー、チャネル対象、セッション参加者の関係を不自由にし、神秘化のプロセスを加速してしまうし、チャネラーというメモリーに格納された限定された情報だけでメッセージを組み立てていけばものの数分でネタ切れ状態となり、あいまいで退屈な宇宙論や高慢なご神託に埋没してしまうだろう。常に動いていく関係のなかで、一瞬一瞬の機微に折り込まれた情報に軽やかにアクセスし、開かれた情報の流れとフィードバックを確保することが重要だ。台本のない即興劇に偶然というエネルギーを供給するのはインタラクティヴィティであり、まさにこの点において、参加者、チャネラー、そしてチャネル対象をも含めた「グループセラピー」としてセッションが機能するのである。

◇さいごに
 チャネリングセッションは、「はじまり」と「おわり」の節目をきちっとつけることが大切だ。「こっくりさん」のような、特別なお出迎え・お見送りの儀式などは必要ないが、チャネラーとセッション参加者の意識の同期をとる程度の簡単な、はっきりとした合図をもってチャネリング空間と日常空間の区切りをつけることは、セッションのクオリティと日常生活の健やかさの双方にとって必要なことだ。軽く手を打って「はい、プレアデス人でーす!」と勢い良くはじめ、「んじゃ、バイバイキーン!」と元気に言い放って再びパン!と手を打ち、小気味良くセッションを閉じるなど、各自工夫して気持ちいいテンポをつかんで欲しい。この「開始と終了」のステップさえはっきりと行えば、セッション自体はいついかなる場でも可能だ。合コンの席の余興として、じゃんけんでチャネラーを決めて行う即席セッションなども楽しいだろう。

 チャネルする対象は、自由に設定してかまわない。チャネラーがアクセスする情報は死者の霊などとは異なるフェイズの「サイバーインフォメーション」なので、いま生きている友人や家族でも必要な礼儀さえわきまえれば充分に可能だ。まずは個性的な友達やテレビタレントなどからはじめて、次第に宇宙人などの込み入った設定を試していけばいいだろう。チャネル対象の設定は基本的にインスピレーションと創作で構
わない。その設定から生まれるメッセージのクオリティこそが重要なのであり、どんなに偉そうなキャラを扱っても、なんか不穏なことをいってきたり高飛車な態度をとるようであれば、躊躇せずに拍手一発でチャネルを遮断するよう心がけておくことも大切だ。あらゆる設定から常にコンディションのよい情報を引き出せるまで熟達してしまえば、その対象が実在するか否かはさして重要ではなくなる。

 チャネリングに限らずあらゆる霊的メソッドが陥りやすい罠は、うかつな神秘化だ。チャネル対象があるひとつの支配的な人格に固定されたり、チャネラー、チャネル対象、セッション参加者相互のインタラクティヴィティが充分に機能していないと、遅かれ早かれこの神秘化というプロセスが起こり、チャネラーとチャネル対象の風通しのいい関係が損なわれてしまう。神秘化されたチャネリングは次第に風変わりな新興宗教と大差ないものとなるし、神秘化されないにしても相互の関係が「なじみ」となってなぁなぁの関係が続くことで、チャネル対象はチャネラーの意識と同化してしまい、なんら霊的インパクトのない「退屈なやつ」へと退化してしまうだろう。

 チャネリングとは、いうなればゴッドサーフィンの技術なのだ。ハイアーセルフ、銀河連合、ジャイアント馬場等々、あらゆる精妙なバイブレーション、意識の上位スペクトルに自由自在にチューニングし、アクロバティックな技を連発しながら波から波へと跳躍していくこと、その軽やかさがチャネリングの魅力だ。この奇妙で楽しい「コミュニケーションゲーム」を存分に楽しむために、まずは自身の波乗り感覚、様々な霊的重力場に足をとられることなく泳ぎ切るしなやかな筋力とセンスを磨いておこう。

(2000年)
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2012年06月28日

「タロットワークブック あなたの運命を変える12の方法」メアリーKグリーア著/鏡リュウジ監訳/現代タロット研究会訳


不肖Bangiが翻訳チームに参加、鏡リュウジ氏監訳で訳出されたMary K. Greer "Tarot for your self" 全訳「タロットワークブック あなたの運命を変える12の方法」が朝日新聞出版より刊行されたのでここにお知らせ。

tarotworkbook_cover.jpg

 本書は80年代以降の欧米タロットシーンに起きたひとつの「革命」の発端となったベストセラーであり、長らく訳出が待ち望まれていた「現代タロットのモダン・クラシック」である。本書以降の欧米「現代タロット」シーンは、いまだ充分に日本の読者に紹介されているとは言い難い。2007年にはジョアン・バニング「ラーニング・ザ・タロット―タロット・マスターになるための18のレッスン」が伊泉龍一氏によって訳出されているが、ともかくもこの2著をもって、日本語圏での欧米最新タロットシーン紹介がいよいよ開始されたといっていいだろう。

 本書「タロットワークブック」において、タロットワークは単に「占い」のツールとしてではなく、ユング心理学、黄金の夜明け/クロウリー経由の西洋秘教伝統、そして70年代カウンターカルチャーからニューエイジへと連なるモダンスピリチュアリティを統合した「自己探求と自己変容」のツールとして位置づけられている。そして読者自身がタロットを手に取り、Q&Aとエクセサイズを体験し、ページに書き込みながら読み進むワークブック形式となっている。

 著者メアリー K.グリーア氏は豊富なタロット関連著作に加え、"Women of the Golden Dawn: Rebels and Priestesses: Maud Gonne, Moina Bergson Mathers, Annie Horniman, Florence Farr" (1996)や、ドナルド・マイケル・クレイグとの共著 "Tarot & Magic"(2002)などの著作があり、イシス友邦団Fellowship of Isisの高等女司祭を務めるなどバリバリ「その筋」の人だ。

 また同時にアロマテラピーやクリスタル、エナジーワークなど現代的スピリチュアルアイテムを柔軟にタロットワークに統合するなど、極めてモダンで女性的なスピ感性を体現する人でもある。そんなグリーア氏の記念碑的ベストセラーとなった本書の面白さと「使える度」はまさに超A級であり、現在も継続する欧米「タロット革命」の熱源足り得るのも納得の1冊。本書の訳出に関われたことはおれ自身大変光栄に思う。

 本書ではベーシックなHow Toに加え、ケルティッククロスのさらなる詳細解析、パーミュテーション(置き換え法)によるスプレッド拡張、生年月日から対応タロットを割当て自身のパーソナリティ解析を深める技法etc. 、タロットリーダーが現場で使える実践的知識、タロットワークを開始する前の「4元素による浄化」のアクティブイマジネーション、「タロットの中に入る」パスワーキングといった西洋近現代魔術から抽出された技法、そしてペンデュラムやクリスタルとタロットの併用、エナジーワーク的身体技法など70年代カリフォルニア文化からニューエイジへの流れを踏む現代スピリチュアリティのエッセンスが見事に統合されている。

 まさにこの1冊で60年代オカルトリバイバル、70年代カリフォルニア〜ネオペイガンムーブメント、80年代から現代に継続するスピリチュアルカルチャーをタロットによって横断する「至高の宝石箱」の読書体験が凝縮されているのだ。

 またタロットの起源に関する学術研究の最新成果も附録として収録されており、タロットリーダー、魔術師/魔女志願者、ヒーラーやモダンスピリチュアリストからアカデミックな書斎派までもを魅了する、奇跡的なまでにワイドレンジで包括的、実践的なテキストブックとなっている。この点からも、タロットを初めて学ぼうとするビギナーにこそ、この1冊から始めることを強くお薦めできる。本書には「あなたにとってタロットとは何であり得るか」という誠実な問いかけと、探求の旅路への最上のナビゲーションが用意されているからだ。

 本書は最初の一歩を踏み出す瞬間にあなたの背中にそっと手を触れ、また長い旅路を常に伴侶として寄り添い続けるだろう。占い師、オカルティスト、魔女っ子、ヒーラー、シャーマン、読書家蒐集家そして恋人達よ、2012年の「タロッティストの夜明け」に刮目せよ!

いやホント。

PS.
訳者あとがきも「現代タロット研究会」を代表して不肖Bangiが超エモいやつを書かせていただいたので、そちらもお楽しみあれ。

twb.JPG

書籍タイトルなどは透明フィルムカバーに印刷してあり、カバーを外すと目にチカチカくるブルーとピンクの「愚者」だけの悩ましげな表紙になります。フィルムカバーをつけてコーヒーもカレーも納豆も無敵にエクセサイズ、はたまたカバーを外して思わせぶりに無言な愚者をお洒落カフェのお伴に。イケてる感じにつくりました。ENJOY!





posted by bangi at 20:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Dommune「DECODING PUNK」

■いまいちばんイケてるストリミーング番組Dommuneに、2012年6月13日長尾謙一郎氏の大傑作サイケデリック陰謀コミック「PUNK」完結を記念して、岡山市のアイソレーションタンク併設心療内科HIKARI CLINIC/COCOON院長・精神科医遠迫憲英氏と共に出演、アイソレーションタンクとか陰謀とかオカルトとか311とかの視点であーだこーだ語るという主旨。キャプチャーが上がってたのでここに報告する。



■このような芸術家の深い源泉から噴出する啓示的作品に、知恵熱的な文脈をこじつけてぐだぐだいうのは極めて無粋な話であり「とにかく読め」くらいしか言うことはないのだが、それでも全国の知恵熱陰謀家のために付言するなら、「PUNK」全4巻はロバート・アントン・ウィルソン「イルミナティ3部作」からKLFへと連なるコスミックトリガーの日本における最新Emergenceであり、膨大なシンクロニシティを内包した「本物の」最新陰謀DROPである。またチェスタトン「木曜日だった男」ガーヴァー「第3等級の姉妹」といった陰謀文学の系譜に連なる最新陰謀文学コミックでもあるのさ!とにかくアフィリンク張っとくからよろしく!



■おれこの番組で初めて長尾さんとお会いする前は「絶対アントンウィルソン&KLFマニアだ」と勝手に思ってたんだけど、会っていろいろ伺ってみるとその辺り「全く知らなかった」とのことで、えマジで!と驚愕。なにがヤバいってDommuneでもちと喋ったけど、アントンウィルソン「イルミナティ3部作」の主要登場人物(イエローサブマリン船長ハグバードセリーンはセドリックのアナグラム、黒人女戦士メイヴィスにイルカのハワード!)が「PUNK」にも登場してるんですよ。彼らELF(エリス解放戦線)のメンバーは今なお識域下ネットワークに暗躍し、ポスト311日本のシャーマン脳に向けて緊急メッセージを発振してるのかもね。ついでに「イルミナティ3部作」とそのDNA解析書「コスミックトリガー」のアフィリンクも張っとくので買えるうちに買っといてよろしく!





■このあたりの「陰謀のエモーション」について、なにげに全部まとめてダイジェストしておいた「映画『ナンバー23』解説」(当ブログ2010/01/13のポスト)はこちらで読めます。http://23youbi.seesaa.net/article/138229267.html

■ついでにDommuneでもご一緒した盟友・遠迫憲英氏と、能勢伊勢雄氏のFM番組「MUSIK SPECTACLE」に出演してなにげに核心ついたこと喋っといたのはこちらから。
omniverse 2009/1/7 http://sun.ap.teacup.com/voidphrenia/573.html

■さらにDommune出演前後のおれの揺れ動く気分ツイートはトゥギャッターにまとめておいたぜ!「PUNKについて」 http://togetter.com/li/321987

■おまけに今回Dommuneのためにおれがウヒョウヒョいいながらまとめた「PUNK完結記念・陰謀とシンクロニシティの年表」は以下に掲載しとく。グーグルのおともに!

「PUNK」完結記念・陰謀とシンクロニシティの年表

1948 出口王仁三郎死去
1951 慶応義塾大学ワグネルソサエティ「ダークダックス」結成
1952 ジャック・パーソンズ死去
1954 ガーフィンケルUCLAに/チューリング青酸カリ入りリンゴで自殺/ハクスリー「知覚の扉」/サイエントロジー協会設立/平沢進 出生/デーブスペクター 出生
1957 ヴィルヘルム・ライヒ死去
1960 ケネディ/ニクソン選挙
1961 リリー「Man and Dolphine」
1962 ケンキージー「郭公の巣」/キューバ危機/マリリンモンロー死去/バタイユ死去
1963 JFケネディ暗殺/ハクスリー死去/フラー「宇宙船地球号」
1964 メアリープランクスターズ/バロウズ「ノヴァ急報」/マクルーハン「メディア論」/ディック「火星のタイムスリップ」
1965 Principia Discordia初版(5部)/ベトナム北爆
1966 文化大革命
1967 チャールズ・マンソン出獄
1968 カスタネダ「ドンファンの教え」/リリー「バイオコンピューターとLSD」/マクルーハン「War and Peace in the Global Village 」
1969 シャロンテート殺害事件/グラディ・マクマートリーOTO再建/ニクソン政権
1970 Principia Discordia4版
1971 リリー「意識の中心」/バロウズ「ワイルドボーイズ」
1972 ニクソン訪中/ウォーターゲート事件/グラント「Magickal Revival」/長尾謙一郎 出生
1974 ニクソン辞任
1975 RAW「Illuminatus! Trilogy」/マッケナ「Invisible Landscape」/ベトナム戦争終結
1976 Apple I発売
1977 文化大革命終結/Cosmic Trigger/アップル設立
1978 シュルギン「幻覚剤の薬学」/キャロル「無の書」/ バロウズ&ガイシン「Third Mind」
1979 スターホーク「聖魔女術」
1980 マーシャル・マクルーハン死去
1981 バロウズ「シティーズオブザレッドナイト」/ディック「ヴァリス」
1982 PKディック死去
1983 RAW「Prometheus Rising」/バックミンスター・フラー死去/「デコーダー」公開/クロウリー「法の書」邦訳
1985 MDMA非合法化/イスラエル・リガルディー死去
1986 ボアダムス結成
1989 神経政治学邦訳/芝浦Goldオープン/坂本弁護士殺害事件
1990 KLF「Chill Out」
1991 ハキム・ベイ「TAZ」/シュルギン「Pihkal」
1992 マッケナ「Archaic Revival」/バロウズ「アプークイズヒア」邦訳 /長尾謙一郎デビュー(20才)
1993 RAW「サイケデリック神秘学」邦訳/いとうせいこう「解体屋外伝」
1994 RAW「コスミックトリガー」邦訳/レーザーアクティブ「メロンブレイン」発売
1995 TSUYOSHI Return to the Source日本でスタート/阪神淡路大震災/オウムサリン事件/OTO SGNオアシス開設
1996 ティモシーリアリー死去/岡本太郎死去
1997 ハキム・ベイ「TAZ」邦訳/バロウズ死去/酒鬼薔薇事件/シュルギン「Tihkal」
1999 「マトリックス」公開/ボアダムス「VISION CREATION NEWSUN」
2000 テレンス・マッケナ死去
2001 アメリカ同時多発テロ/ジョンCリリー死去
2002 月刊23曜日開始/長尾謙一郎(30才)/小池圭一「ウルトラヘブン」
2003 キャロル「無の書」邦訳
2004 ケイオスマジックワールドミーティングin荻窪/ブラウン「ダヴィンチコード」邦訳
2005 CTT
2007 RAW「イルミナティ3部作」邦訳/「ナンバー23」公開/RAW死去/「ダヴィンチコード」公開
2008 長尾謙一郎「ギャラクシー銀座」/アルバートホフマン死去
2009 民主党政権/「アバター」公開/HIKARI CLINIC開設
2010 長尾謙一郎「PUNK」/Summer of Illumination/Dommune開始/「インセプション」公開
2011 ガーフィンケル死去/スティーブ・ジョブズ死去 東日本大震災
2012 長尾謙一郎「PUNK」完結/ブラッドベリ死去/長尾謙一郎(40才)

Nothing is true, everything is permitted.
KAOTAOATOAK and ENJOY!
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2012年04月11日

こどもほうのしょ朗読会 on USTREAM


去る2012年4月8日〜10日にかけての「聖なる3日間」、即ち1904年エジプト・カイロにてアレイスタークロウリーが「法の書」を執筆した3日間を記念して、新訳「ほうのしょ」朗読会がUSTREAMを利用して開催された。3人の朗読者による素晴らしい3夜の記録をお楽しみあれ。

朗読:ほうのしょ

◆第一章◆
1日目(4月8日)23:00〜 朗読:谷崎榴美
http://www.ustream.tv/channel/こどもほうのしょ朗読会
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◆第二章◆
2日目(4月9日)23:00〜 朗読:Bangi Vanz Abdul
http://www.ustream.tv/channel/bangi-stream
bangi.jpg

◆第三章◆
3日目(4月10日)23:00〜 朗読:マナイ
http://www.ustream.tv/channel/434
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ノイズ修正・音質調整版MP3(ダウンロード可・クリエイティブ・コモンズ)はこちら

「法の書」と2012年新訳については当ブログ2011年クリスマスのエントリを参照。このエントリで第1章が掲載されているが、続く第2章、第3章はこの夜が初お披露目となった。訳者は聖子ちゃん(小学五年生)雄大くん(小学五年生)樹(たつる)くん(小学二年生)が各章を担当した。

聖なる3日間の朗読会を企画し、訳者の尻を叩いて美しいテキストをひきだし自ら愛と恍惚の女神ヌイトを召喚した谷崎榴美氏、そして偶然の必然に導かれながら、両性具有の童神ラ・ホール・クイトの冷たくうつろう蜃気楼を現出させたマナイ氏両氏に尽きせぬ感謝と賞賛、我が意志の下の愛を捧げる。ほんとにありがとう。

これら朗読に相応しい美しい音律にチューニングされた「ほうのしょ」により、来年以降「聖なる3日間」には無数のヌイトが、ハディートが、ラ・ホール・クイトが、ニコニコ動画やYoutubeに降臨することを夢見つ。

アレイスター・クロウリー「法の書」拝授108周年記念
聖なる3日間 こどもほうのしょ朗読会 2012年4月8日/9日/10日
新訳「ほうのしょ」全文(bangivanzabdul.net)


20120706追記:
特設サイトがなくなっていたので、特設サイトに寄稿したテキストを以下に付記する。

2012年新訳「ほうのしょ」について / Bangi Vanz Abdul

1904年、エジプトはカイロにてアレイスター・クロウリーが受信した霊界文書「法の書」は、新時代の霊智を高らかに宣言!するというふれこみながらも、極めて難解晦渋・不穏なメッセージで埋め尽くされており、一部の物好き以外にとっては新時代の霊智どころかヤク中エロオヤジが受信した毒電波記録、的な評価に甘んじるほかなかったわけです。ところがどっこい、クロウリーはヤク中でもあり魔術師でもありましたが、スィンバーンを敬愛しボードレールを翻訳紹介したまっとうな「詩人」でもあったわけです。「法の書」翻訳にはいくつかのバージョンがありますが、どれもこの「ポエジー」をつたえることに成功した訳はかつてなかったといえます。

今回、法の書が授けられた「聖なる3日間」の朗読会にあたって、まったく新しい訳、「法の書」がたたえる芳醇なエロスとポエジー、美しい風景を味わっていただける新訳を用意しました。題して「こども・ほうのしょ」。小学5年生の聖子ちゃんと雄大くん、そして小学2年生の樹くんによるちびっこ口語訳で、この「20世紀最大の寄書」にエンコードされたうっとりするような不思議な風景を楽しんでいただければと思います。

なぜちびっこ訳なのかって?それを説明すると長くなるのではしょっていいますと、クロウリーが予言した霊的新時代、すなわち「ホルスの時代」とは、先行する「イシス(母)の時代」「オシリス(父)の時代」から導かれる「こどもの時代」として位置づけられる、のであります。そこではこどものような無邪気さ、活発さ、残酷さによって彩られた新たな人間霊性による、全く新しい文明のステージが用意されているのです(少なくとも、クロウリーはそう信じたのです)。ですから、輝かしき「ホルス(こども)の時代」を宣言する最重要文書である「法の書」が、「ほうのしょ」として、こどもたちによるこどもたちへの語りかけとして表現されるということは、理にかなったことなのです。エヘン。

まー難しいことはおいといて、この古くて新しい「ほうのしょ」の世界に、ただ聴きいってみましょう。
第1章の、天空の女神ヌイトが語りかける官能的な砂漠の夜、第2章で、秘密の太陽ハディートが伝えるひみつのおしえ、そして第3章で「闘いと復讐のわらべ神」ラ・ホール・クイトが語る血に染まった霊的新時代の予言…
きれいで、こわくて、ちょっぴりエッチな、砂漠の夜のファンタジーに、ご一緒しましょう…!
アブラハダブラ!



posted by bangi at 20:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 詩と芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月22日

時間憲法 Constitution Of Time


昨年から暖めているアイデアで、2013年にNPO法人設立と併せて進める予定のプロジェクトについて、さわりだけだがここに記しておこうと思う。

そのアイデアは昨年11月頃、東京から岡山への約10時間の(助手席での)ロングドライブの最中に、ふと閃いた。




■311、未来への想像力

原子力技術の問題点は様々なレベルで論じられるが、「未来に対する責任」を問う倫理的な問題としての批判は思いのほか少ないように思われる。当然そういった視点からの危機感は広く共有されてはいるだろうが、明瞭に言語化されてないのではないか。

それはひとえに、我々人類が10万年ものスパンの時間軸を扱うだけの想像力を持ち得てないことに依るのではないか。

手元に資料がないのでうろ覚えだが、フィンランドのオルキルオトに建設される放射性廃棄物保管施設は、10万年後の文明に対して「ここに危険な放射性廃棄物が保管されている」ことを伝えるための施設デザイン案を公募した(だったと思う。ヨーロッパのどこか他の施設かも知れない)。10万年後となると文明も言語もどうなっているかさっぱり予測できないので、鋭角でトゲトゲしく向き合う灰色の塔など、象徴的・元型的なレベルで「入るなキケン」というメッセージを伝える建築デザインのコンペティションとなり、数点みた応募作品の戦慄が走るような美しさに息を飲んだ記憶がある。これなどは、人類が10万年後の世界に対する想像力を獲得しようともがき、メッセージを伝達しようという意志を表した例だが、他にも同様のスケールの時間軸を扱うプロジェクトがあるとは寡黙にして聞かない。

現在の未熟な原子力技術の根本的な問題点は、未来に対する無責任だ。未来に対するViolationがかくも公然と行われる理由は、それが悪いことだと考えていないから、すなわち時間軸に広がる想像力と倫理を未だ人類が獲得していないからだ。しかし、311を経て我々は数千年、数万年単位での汚染という危機に直面し、それが今日明日の日常の危機と地続きであることを思い知った。

広島、長崎、福島と3度に渡る核汚染を経験した日本人の脳神経回路に、必然性に導かれて遂に発火するあるアイデア。それは空間座標のみならず時間軸座標に拡張される倫理の体系、すなわち時間憲法 Constitution of Timeだ。(※1)



■空間の倫理/時間の倫理

「人権」や「平和」といった、これまでどうにかこうにか人類が獲得してきた(いわゆる)「人類普遍の価値」と並び、次なる文明の成熟段階において必ずや到達するであろう、その到達なしには文明の終焉を覚悟するほかないであろう(進化をやめた生命が留まることはない。進化を放棄した瞬間、それは直ちに退化し始める)人類の新たな倫理、その表現形態が「時間憲法」だ。

「自由 Liberté」「平等 Égalité」という概念が示すように、人類の現時点での倫理的到達点は「空間的な」想像力に依拠している。万人は「地球上のどこにいても」すなわち「空間的」に等しく尊重され、幸福を追求し、相互理解と寛容をもって平和と繁栄を目指すという倫理的責任を、人類はどうにかこうにか獲得した。これだって割と最近のことだ。大航海時代を経て通信衛星と電子メディアによる「空間のフラット化」が、「空間的」人類普遍の価値というものをかろうじて生み出した。エチオピアの飢餓は救済されねばならず、中東の民衆は独裁政権から保護されねばならず、男女は同じオフィスと給料で労働できなければならない、という訳だ。

交通と通信の技術発展は、この惑星表面の有限性の認識に基づく「最大多数の幸福」を追求する必然として「球形の膨張=フラット界面の獲得」という結論を既に予感させている。次に起こるのは、情報技術の発展による「記録」と「記憶」とのフラット化と、「歴史」の変容、率直にいえば「時間の終わり」だ。



■単線時間軸の終焉

いうまでもなく「歴史」は常に解釈され、変奏され、改変され放棄されてきた。ボトムアップ式に生成と淘汰のメカニズムによって形成されてきたのが「神話」であり、国家をはじめマルチレベルなコミュニティにおけるコモンセンスによって定義・運用されてきたのが「歴史」である。しかしその両者は、現在の情報技術的状況において避け難い変容を迫られている。(※2)分散型ネットワーク上にあらゆる出来事が記録され、ハイパーリンク化された無限のコンテクストが一瞬一秒生成され続けるこの世界で、歴史の単一性、神話の権威、すなわち「単線の時間軸」はもはや不可能となる。全ての起こりえた過去と全ての起こりえる未来が融合・フラット化した時、人類は「異なる時間軸」間の交通を確保する基本ルールのグランドデザインを獲得しなければならなくなる。(※3)


■時間憲法 Constitution of Time

時間憲法は、大きくは上記二つの「時間軸上に拡張される倫理」と「異なる時間軸間の共有倫理」を規定する。我々は未来を略奪してはならない。我々は過去を搾取してはならない。我々は異なる時間軸を尊重し、相互理解と共存を目指さなければならない。異なる時間軸間の使節、また旅行者は、その安全と権利が保障されなければならない。



この新たな倫理の獲得と表明によって何が起きるか。

それは現在の原子力技術の何が問題でなぜ克服しなければならないのかという問題に、倫理的基盤を提供する。

それは異なる時間軸の共存を可能とするための倫理的基盤と実践のグランドデザインを提供する。

そしてもうひとつ。これは後述する。



目下のところ、時間憲法そのものについて語るのはここまでにしておこう。現在、憲法学者やアーティストなど様々な人たちとアイデアをシェアし、協力関係を築き、さらに深く掘り下げながら「憲法草案」というかたちに纏めあげ、しかるべきタイミングで公開する準備を進めている。

この憲法草案はオープンソースプロジェクトとして共有される。すなわち、ネットワーク化された集合知による人類最初の憲法をつくる、という実験でもある。





■余談

人類学者/化学者テレンス・マッケナの「タイムウェーブゼロ理論」では、火の獲得から車輪の発明、自動車や航空機に情報ネットワークへと至る人類の技術の進化は、累乗的な加速度を伴っているとする。すなわち、車輪から自動車までの進化に数万年を要したのに、自動車から航空機までは僅か200年程度で到達、飛行機から月面への人類着陸は僅か50年ほどしかかかっていない。この加速度曲線を基にマッケナはタイムマシンの発明を2012年と予測した。

しかし、2012年すなわち今年中に、人類はタイムマシンテクノロジーを獲得できそうかというと微妙なところである。これはどういうことだろう。

2012年を「タイムマシンテクノロジーの実現」ではなく、先述のような「時間概念の拡張」として捉えると、昨年末からおれの頭に飛来し今このブログ記事として公にされた時間憲法プロジェクトの持つ意味が見えてくる。

もうひとつ。
「時間憲法」は、「異なる時間軸間の使節・旅行者の安全と権利」を保障する。
人類の意識と文明の成熟度がこの時点に到達したことを見て取った瞬間、既に「異なる時間軸間の連合文明」を実現した知性は我々の時間軸に外交官を派遣するだろう。そして我々に、いわゆるタイムマシンテクノロジーを贈与するだろう。

タイムマシンテクノロジーとは、我々人類自身が、現在の科学技術の延長線上に発見・獲得しなければならないものではなく、またそんなことは不可能かも知れない。しかし、我々がその技術を所有するに値する、高い文明度と倫理哲学を獲得した高度な知的生態圏であることを証明できれば、それは突然我々の時空間に穿たれた穴を通じて、渡航の安全と真摯な対話の機会を憲法によって保障された時間外交官の公式訪問をもたらす合理的な理由となり得る。


このプロジェクトは2013年を目標として設立されるNPO法人「瀬戸内海文明デザイン&コミュニケーション」の最初のプロジェクトとして推進される予定である。書き足りないことも膨大にあるが、ひとまずは筆を置く。(※4)

2012年2月22日 常に新しい都にて
KAOTAOATOAK





※1
「憲法」と書くと大事に思えるが、英語では日本国憲法もWHO憲章も同じConstitutionである。時間に関する人類普遍の倫理を規定するConstitutionは、たとえばWHO憲章やユニセフ憲章などと同じレベルで実現可能なことに過ぎない。


※2
記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済 武邑 光裕 http://www.amazon.co.jp/dp/4130634526/ref=cm_sw_r_tw_dp_wRhrpb0HVXJV9


※3
黒人も白人もイエローモンキーもわたしたち人類皆兄弟。イルカもクジラも宇宙人もお友達。我々はみな「この」宇宙の「わたしたち」これに根本的な異論が唱えられることは現代ではそうそうにないだろう。翻って時間憲法が提示する新たな挑戦の地平とは、ご先祖様も未来人も、「全てのあり得た、あり得る宇宙」のみんなが「わたしたち」だという認識に我々が到達できるかどうか、ということである。放射性廃棄物の件をみても、現在の人類は未だこの認識に到達し得ていない。

※4
ついでに近況報告。今はこれやってます。
http://www.eugenius.jp/ichi311/index.html



posted by bangi at 13:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする